モンゴルでの稲作試験が成功
経済
(ウランバートル市、2025年9月24日、国営モンツァメ通信社)韓国の海外農業技術開発事業の「KOPIA」と協力し、今年4月、ホブド県ボルガン郡の5.3㌶の土地で実施された試験栽培の稲は、順調に生育していることが明らかになった。
試験圃場で、1㌶当たり6〜8㌧のコメ収穫が見込まれており、韓国の水田における平均収量と同水準だと『KOPIAモンゴル』センターのウ・ミョンギュ所長(稲作専門家)は強調する。同氏は、「韓国でも最も寒冷な地域で栽培される品種を試験した結果、モンゴルに適したイネの育成に成功した。コメ栽培を定着させれば、クラスター型のシステムで発展させることも可能である」と試験栽培の成果を総括した。
食糧農牧業軽工業省の作業部会は、ボルガン郡で稲作に取り組む『GIMIX社』の事業を視察した。
同社のJ.ガンホヤグ社長は、20年以上前から稲作研究を進めてきたと説明した。同氏は「稲作導入に伴い、湖沼や防風林の整備は、寒冷乾燥のモンゴルにおける自然環境のバランスを保つ上で重要である。モンゴルに適した品種を導入すれば、年間6万8000㌧のコメ生産が可能となり、約5000万米㌦規模の輸入依存を削減できる。更に、5000〜8000人の新規雇用を生み、地方振興にもつながる。最終的には国民が安心して新米を食べられる環境が整う」と述べた。