S.ナランゲレル氏:モンゴルの誇りは、モンゴル人の遺伝子にある
社会
(ウランバートル市、2025年11月26日、国営モンツァメ通信社)11月21日、オフナー・フレルスフ大統領は「チンギス・ハーン」最高位勲章を受章に関する大統領令を発し、ソドブスレン・ナランゲレル・アカデミー会員が「チンギス・ハーン」最高位勲章を授与された。S.ナランゲレル氏は国家、国民に感謝を表した。その演説は以下の通りである。
祖国モンゴル国の最高位にして最も崇高な勲章、偉大なる祖「チンギス・ハーン」勲章を、平凡でありながらも由緒ある血統を受け継ぐ市民、教員、学者、研究者、法学者である私に授与してくださったモンゴル国大統領オフナー・フレルスフ閣下、そしてモンゴル国民の皆様に、心より深甚なる感謝を申し上げます。
モンゴル国の地理、自然環境、気候、住環境、生業に適した持続的な発展と繁栄、そして国民一人ひとりが人生を心豊かに生きることできている根源は、偉大なるチンギス・ハーンが我々に遺してくださった宝箱のように貴重な教えの数々、比類なき偉大な遺産の中にこそあるのだと深く悟りました。その教えの中から、国民一人ひとりの記憶にモンゴルの誇りを呼び覚まし、啓蒙に資する要諦を探究すべく、長年にわたり挫けることなく研究を重ねてまいりました。その成果から導き出された教訓と考察の一部を、この素晴らしい「モンゴル誇りの日」にあたり、皆様に短い時間ですがお伝えいたします。
モンゴルの誇りとは、数百年の時を経ても色あせることのない生活の作法、家族を守り暮らしを営むモンゴルの家庭が受け継いできた知恵、炉床を守りながら子どもを真のモンゴル人へと育み、教訓する古来の貴重な伝統、そして慈しみに満ちた偉大なモンゴル語の中に宿ってきたものです。
モンゴルの誇りとはまた、先祖たちの驚くべき知恵から常に学び、それを基に生活を築き、将来の営みの方向性と活力を見出すことにもありました。
モンゴルの誇りとは、異国の生活様式を永続的に自分のものにすることなく、気づけば元の姿に戻っている。そんなモンゴル人の根源的な本質、遺伝子に刻まれたものでもあります。
誰もが自分の家に代々伝わる大切な伝統を守ろうとするように、美しい故郷モンゴルの大地に根ざした、五畜を飼い営む遊牧文化に基づく生活様式こそが、かつて人類の中に灯っていた真の幸福の炎を燃やし、天から授かった力強い生命力が宿る伝統の姿であり、それを永く守り続けよと、偉大なる祖チンギス・ハーンは我々モンゴル民族に懇切に言い残しておられました。
偉大なるチンギス・ハーンが大切にされた三世代のつながりを断つならば、私たちモンゴル民族は栄えることができません。今、私たちはその事実を悟る時代に立っています。
先祖から子孫へと受け継がれ、偉大なる祖自身にも遺伝子を通して伝えられたモンゴルの誇りは、次に示すような叡智から湧き出たものであることが、研究の成果により明らかになりました。
偉大なるチンギス・ハーンは、一部のモンゴル人の粗野で冷淡な心を、優しく親しみ深く、客をもてなし、正義を重んじる心へと変え、怠惰で無気力な者を勤勉で働き者にし、飽くなき貪欲さを慎み深さへ、恥知らずな振る舞いを恥を知る心へと変えてくださいました。
また、人情に欠ける者を節義ある者に、残忍な者を慈悲深く、虚偽を真実へ、信頼を裏切る者を信を守る者へ、名誉を損なう者を名誉を重んずる者へ、利己的な者を共同体を大切にする者へと変えてくださいました。
さらに、恩に報いられずとも災いをもたらさない者にし、気力の弱い者を忍耐強い者に、争いや対立を和合へ、憎悪や復讐心、邪悪な意図を寛容な心に、裏切りやすい心を不変の忠誠心へと変えてくださったのです。
その結果、13世紀には一つに結束した強大なモンゴル民族が形成され、その旺盛で善なる精神力に異民族までもが魅了され、百年にわたり世界に正義と平和をもたらすという壮大な使命を、私たちの偉大な祖先が先頭に立って果たしたのです。
偉大なるチンギス・ハーンは、「我が身は広大な草原に住まい、正義を尊び、不正を戒め、食べ物も衣服も牧民たちと分かち合い、民を我が子のように扱い、兵士や学者を兄弟のように敬い、和を保ち慈恵を施している」と述べられました。このお言葉は、国政を担う者に向けられた遺言であり、今日さらに重い警告となって響いています。
私たちモンゴル国民は皆、祖国モンゴルを心から愛しています。
Ulaanbaatar