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ダムディンバヤル弁理士:国内企業にとって単独の製品 開発の継続は難しく、それを補うのは、大学と研究所


2017-11-15 19:04:09
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日本帰国留学生たちの活躍ぶり(シリーズ II)
 
D.ダムディンバヤル氏 
-1992年日本留学。
-93年、電気通信大学に入学し、97年に卒業。
-44歳 弁理士として活躍中。
-モンゴル国立大学の知的財産権担当顧問。 
-国際特許事務所IPPI社のCEO

――日本留学時代の専門は電 子工学とのことですが、そこから現在の専門とされる弁理士や知的財産の専門家になれ るまでにつながりやきっかけ がありましたか?
 知的財産権は著作権と工業 所有権に大別されます。特に 工業所有大権は商標、実用新案、(発明の)特許、意匠な ど扱う分野が幅広いです。弁 理士は知的財産権に関して代 理人をすることが主な役割 で、文科系の専門家でも理科系の専門家でもできる仕事で す。留学時代に日本の特許事 務所にアルバイトしたことをきっかけに、知的財産権に関わるようになりました。新規技術、新規製品の発明や実用新案を主に専門にしています。電子工学の知識、その後独自に勉強したことが非常に役立っています。

――知的財産専門家になられ てから関わった仕事や印象的 な出来事がありましたらお聞 かせ下さい。
 2011年にモンゴル国立大学で技術移転センターを立ち上 げたときで、モンゴル国で初めてのことです。大学の先生方が研究成果に対して特許を取得し、企業と共同で製品開 発をしております。新規技術を開発した場合、それを製品化しビジネスにしなければなりませんが、特許を取得することで市場での優位が保証されます。研究成果を特許出願することが基本です。

――今新しく始めたいこ と、やってみたいことはありますか?仕事の面でも、趣味の面でも、何かあればお聞かせください。
 モンゴルでは新規産業を 立ち上げ、バリューチェーンを作ることが求まれられ ており、そのための人材育 成、特に世界に通用する起業家育成が重要で、グローバル市場に商品を販売しなければなりません。グローバル市場は知的財産権の保 護がキーになります。
 
――大学ベンチャー企業に関 しての具体的な展望はありますか?
 モンゴルは人口が少なく、 製品開発部門を維持できる 体力のある企業は殆どありません。それを補うのは大 学の先生方、研究者です。 世界中の動向として大学発 ベンチャーは多く活躍しております。モンゴルでも多 くの大学発ベンチャーが育ち、産業振興に貢献し社会に役立ってほしいです。
 
――モンゴルに参入する企業 に対して特にアドバイスがあ ればお願いします。
 現在のグローバル化の中で、企業は知的財産権を確 保してから活動を始めています。各企業は知財を確保して から進出することが重要と考えます。モンゴルも例外では ありません。商標をはじめ知的財産権を確保してから参 入するとその後の知財係争も少なく、安定した経営ができ ます。モンゴルの企業も同じで、世界に進出するとき知的財産権を確保することで更に付加価値が付きます。