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安心・安全UB都市開発、日本の例から学ぶ


2017-11-03 15:41:38
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 UB市の都市開発をテーマにした「安心・安全ウランバートルの都市計画」講演会が10月25日、モンゴル日本人材開発センターで行われた。
 講演会では、JICA(国際協力機構)および在モンゴル日本大使館の都市計画や交通の専門家などが講演した。都市開発を学ぶ学生や関連省庁の代表者などが参加し、150人収容の会場が満席となった。講師をJICAモンゴル事務所の建築耐震評価計画担当D.オドバヤル氏、都市開発実施能力向上プロジェクト副総括の佐々木理恵子氏、さらに日本の警察庁出向、在モンゴル日本大使館二等書記官の齊藤治己(はるい)氏らが務めた。また、各講演の後には聴衆からの質問の時間も設けられた。この企画は高度成長期にあった1960年代の日本の都市開発、そして現在執り行っている交通安全対策などから、モンゴルの、特にウランバートル市における次世代の都市づくりのヒントを与えることを目的に行われている。
 地域の道路交通安全に関して講演を行った齊藤治己氏は、東京都内で実施中の「ZONE30」プロジェクトを紹介。これは住宅地の生活道路に時速30kmの速度制限を設ける自治体の取組みで、モンゴルでも集合住宅地やゲル地区などで実施が見込める交通安全、事故防止のための対策だ。齊藤氏は警察と行政、市民が一体となって取組む街づくりを呼びかけた。
 「コンパクト・シティ」をテーマに講演した佐々木副長は、広がり続けるゲル地区のインフラ整備よりも、UB市への人口集中を抑え、土地区画の整理やアパート化による経済、社会、環境コスト削減を訴えた。聴き手からの質問の時間では、モンゴルの法整備に関して「まだ社会主義時代のやりかたを引きずっているところがあり、課題は多い。法整備に向けてJICAからも支援している」と述べた。同会場で開催中の国際巡回展「ストラグリング・シティーズ」は11月4日まで続く予定。