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モンゴル銀行、WBと共同発表 ここ2年間で30万人近くが貧困層入り


2017-10-24 14:52:03
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 国家統計委員会と世界銀行が17日に公開した共同調査の結果で、ここ2年間で30万人近いモンゴル国民が貧困層に入ったことがわかった。
 両機関は2002年以降、世帯あたりの収支状況および生活水準についての調査を行い、貧困指標の策定などについて協力してきた。今回、2016年の調査結果に基づき、世帯および社会の貧困度が明らかになった。調査では、2014年と2016年の統計結果を比較した。2016年のモンゴルの貧困度は29.6%で、2014年のそれに比べて8%増加した。また、2015年~16年の経済不況によって、27万3500人が新たに貧困状態に陥ったことが統計でわかった。これによりモンゴルの人口300万人のうち90万7500人が貧困状態にあることになる。2014年の63万4000人という数字と比較すると、たった2年間で急激な増加傾向を見せたことがわかる。
 国内経済の急激な落ち込みによって貧困人口も増加したと見られており、2012年~14年の間の経済成長率は2 0 % と好調だったものの、2015年~16年の間はわずか3.6%の成長率となっている。特に昨年は建設、科学、技術などの分野で生産率が7.4%下落し、1万6700人が失業したほか、2015年~16年に年金の増額がなかったことも市民の生活水準に影響した。
 また、首都圏と地方の人口当たりの生活水準を比較すると、貧困人口は地方でより増加傾向にあった。モンゴル全体の人口の中で地方の人口は少ない。2012年~14年では地方の貧困率は11.7%減少したが、2016年には10.1%増加した。この結果は経済、社会、自然、気候の変化などによるものだと見られている。県別にみると、オヴス、オルホン、フブスグル、ドルノゴビ、ドンドゴビ、ウムヌゴビ、トゥブ県などの貧困率が全国平均を上回った。また、世帯人数別で比較すると、5人家族で貧困状態にある世帯がいちばん多かった。さらに世帯主の学歴別でみると、世帯主が大卒である世帯の貧困率が最も低く、高卒の世帯がいちばん高かった。モンゴルでは2012年以降、経済成長率が勢いを失っており、この統計により国全体の経済不況が国民の生活にもたらす影響が見て取れると、関係者が語った。